昔であれば、交通網が発達しておらず、スキー場に行くためには一泊しなければなりませんでした。しかし、現在であれば交通網が発達していますので、何も一泊する必要がなくなりました。新幹線や高速道路が充分に首都圏から伸びていますので、スノーボードやスキーを楽しむ人で日帰りを好む人が増えてきました。鉄道会社も、それを見越して東京から現地までの往復の鉄道乗車券プラス一日リフト券をセットにしたものを発売しています。
さらには、駅から直結のスキー場も存在しています。また、大半の人は自分のスノーボードを持っていきますが、レンタルしてくれるところもあります。それも、すべて一式です。ここまで来ますと、最早手ぶらでスノーボードを楽しめるというものです。
ところが、それが原因で現地の温泉旅館やホテルが宿泊者の減少に悩まされているのも事実です。さらにいえば、首都圏から遠すぎるところも敬遠されがちな傾向にあります。かつてのように景気の良いころはスキー場は宿泊するのが当たり前でしたが、景気が悪い昨今ではできれば安く済ませたいということで、首都圏から二時間程度で行けて日帰りできるところを好むようになってきています。新潟県のスキー場が人気があるのはその理由であり、新幹線であれば三時間足らずで到着できますので、朝の始発で行き最終で帰ってくるという事ができます。
帰りまでの時間までゆっくりと楽しむことができますので、現在の賢いやり方だと言えます。